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【東京都渋谷区】マンションホールのエアコン更新工事

マンションのホール・エレベーターホールと管理人室のエアコンが全て20年超の使用だったことから、最近不具合がよくあるとのこと。

先ずは調査依頼があったので、現地に赴き状況を調べる。

なるほど、確かに冷房運転にしても送風程度しか風が出てこない。
この場合は大抵、冷媒ガスが漏れてしまったことが原因なのがほとんどであるので、冷媒ガスを充填すれば事足りる。
だけど、この現場のエアコンは既に30年以上使っているので、当時の冷媒ガス・R22(HCFC)は既に製造も販売も中止の製品である。
つまりは製品の更新をするのが妥当であると判断できる!

HCFC(R22冷媒など)の国内生産削減・全廃のお知らせ

少し厄介なご要望

ホールとエレベーターホールにそれぞれ天井埋込カセット形(以下:天カセ)が1台ずつ、管理人室にルームエアコンが1台、外部にはそれぞれの室外機が1台ずつの3台が設置されている。
この程度の内容であれば入替工事は訳なくできる!
・・・と思った矢先、マンション管理組合(ここで言うお施主様)から室外機の台数を減らして欲しいというのだ!!

その理由とは・・・

どうやら室外機の設置場所は自転車置き場にもしているらしい・・・
だから室外機を1台にできないか?とのことであるが・・・
一応、システム的にはできなくはないが、費用がそれなりに掛かりますよ!
しかしご予算は普通に入れ替える程度の金額しかご用意できないとか・・・

考えよう!良い提案をして出して見せよう!!

もし纏めるのだとしたら・・・

天カセはいわゆる業務用エアコン、管理人室は家庭用エアコンなのでそれを組み合わせることができない!
すると3台とも家庭用にまとめる・・・それだと天カセの寸法が全く異なるので、天井にできる余った開口部の穴を塞ぐことに・・・それはカッコ悪い!
マンションなどの共同住宅にとってホールはその建物の顔なんだ!そんなことはできない!!
では、業務用に纏める・・・それだと管理人室のルームエアコンの配管が太くなるので、引き直しの工事で費用が嵩む。予算オーバーだ!!

もう一つの問題が

それは配管についてである。

これまでは各室内機と室外機に1系統ずつ配管されていたので、非常に単純に配管が横並びになっていただけだった。
しかし、これを纏めるとなると何処かで1本化することを考えなくてはならないのだが、ほとんどの配管が天井に埋まっている。

唯一、露出されているとしたら室外機の背中から配管されているゴミ捨て場がある!
ではここで、配管を纏めよう!と提案するとお施主様から「ゴミ捨て場は住人の出入りが多い場所」だからなるべく施工で場所を取らないで欲しいとご指摘を受けました・・・

結果、このようにした

機器の交換以外は全て室外機側で処理することに!

先ず機器は既存機同様、天カセは業務用エアコン、管理人室はルームエアコンとしたので、ルームエアコンは単独のままに、業務用エアコンを2:1の同時マルチエアコンとした。

これが個別マルチ(別々に運転が可能になるシステム)にするとまた電気工事が増えるし、ホールとエレベーターホールは自動ドアを跨いで同じ空間なので、日常から同時運転しているので問題ない。

そしてマルチにしたことで配管は言うと、室外機のポートから近い所に分岐管を設けることにした。